1997,3,23 朝日新聞 「『介護の疲れいやす一助に』看護婦資格持つ主婦ら集う
               ボランティアナースの会が誕生」


 看護婦資格を持つ主婦らが病人や障害者のいる家庭に出向き、介護疲れの
家族に代わって看護をする「訪問ボランティアナースの会」(CANNUS)の発会式が
二十二日、藤沢市民会館であった。

 同会はこの日までに、三十人を超える看護婦資格を持つ主婦らが正会員として
登録された。代表の菅原由美さん(四一)は、「休む暇もなく介護に明け暮れる
家族の一助になりたい。潜在看護婦は各地におり、今回の試みが成功すると、
こうした会が全国にできると思う」と話していた。

 すでに介護施設の人手不足を補うために、正会員が夜勤に出向いていると
いい、今後は訪問看護を依頼する家族(利用会員)や、資金面で悩む同会の
趣旨に共鳴する賛同会員を募ってゆきたいという。

 同会のボランティアは「責任のある仕事をし、依頼者の精神的な負担を軽く
する」ことから有料。